
日本でレストランに行くとしばしば「パンにオリーブオイルをつけて食べてください」と言われることがあります。
パンにオリーブオイルを「つける」という食べ方は、トスカーナ人にとって少し違和感があります。
なぜならトスカーナにはFETTUNTA(フェットゥンタ)があるから。
フェットゥンタは、トーストしたパンが熱々のうちにニンニクをこすりつけ、オリーブオイルをたっぷりかけて食べるトスカーナのヘルシーなファーストフード。
子供の頃から少しお腹が空いた時に食べる定番のおやつで、熱々のパンにトスカーナのフルーティなオリーブオイルをとにかくたっぷりかけて食べると、オリーブの香りがふわりと広がり、極上のひとときが味わえます。
特に毎年、初摘みオリーブオイルNOVELLO(ノヴェッロ)が出回る季節には、「かけて味わう」フェットゥンタを食べることが楽しみでなりません。
トスカーナ人にとってオリーブオイルはつけるものではなく、たっぷりかけるもの。
この主張だけは譲れません(笑)。